エンボスデザインは絵付部分を凹凸によって表現する絵付方法です。(印刷した部分が凹みます)
この絵付方法では撥水剤を混ぜた下絵の具(呉須)を使用し、釉薬を上から施した際に、印刷部分の油性のインクが水性の釉薬を弾く特性を利用して絵付を行っています。
そのような自然の性質を利用した手法のため、出来上がりの商品には若干の個体差が生じます。
線幅(1~2mm)に満たない線は、細い部分が潰れてしまったり擦れてしまったりして、仕上がりには個体差が生じることがあります。
本体カラーが白の場合は、一番線が飛びにくく、きれいにデザインの再現が出来ます。(1mmまで可能)
本体カラーが白以外の場合は、絵の具が乗りにくく、白よりも線が飛びやすくなります。(2mmまで可能)
本体カラーが白の場合
本体カラーが黒の場合
また、本体に使用する色によっても再現度が異なります。
特に、濃い色のマグカップに薄い色でエンボスデザインをする場合、使用する本体の色やデザインによっては印刷部分が殆ど潰れてしまうことがあります。
本体カラーが紫(Y012)の場合
本体カラーが黒の場合
本体カラーが白の場合
食器として使用する陶器には、食の安全を守るための「食品衛生法」が適用されています。
食品衛生法の基準を遵守するため、「耐酸プリント」の対応を行っております。
食品衛生法で規制されているのは「鉛」と「カドミウム」です。
陶器を制作するうえで必ず含まれているものではありませんが、オレンジや赤といったビビットな色を表現する時に使用することがあります。
こういった場合は「耐酸プリント」を追加しての制作を推奨しています。
耐酸プリントを行うことで、絵柄の上にガラス成分をプリントしコーティングすることになるため、鉛やカドミウムの溶出を抑えることが出来ます。
(1版分版代が追加になります)
また、食品衛生法の基準を満たしている旨の公的書類の発行も可能です。
(手数料として別途3,300円頂戴しております)
ご注文いただいた商品で食品衛生検査を行い、証明書を別途お渡しさせていただきます。