【インタビュー】クルマ好きが集う大人の秘密基地『ル・ガラージュ』。次世代へ繋ぐ車文化とオリジナルマグカップ
車好きの大人たちが集い、独自のカルチャーを発信するショップ『ル・ガラージュ』。美大出身でデザインの視点から車の魅力を見つめる西田さまと、こだわりの商品セレクトを行う渡辺さまにインタビューを行いました。
「大人の秘密基地」でありながら若い世代も気軽に立ち寄れるお店づくりや、次世代の車好きに向けたイベント、そしてノベルティから販売用へと発展したオリジナルマグカップ制作の裏側に迫ります。
美大出身の視点で紐解く、「車好き」カルチャーの奥深さとお店の魅力
西田さんがここに入社されたきっかけを教えてください。
―西田氏
元々美術大学を出身してギャラリーで働いていて、そこから、もう少し自分のパーソナリティを活かした仕事をしたいなと思い転職活動を始めました。

元々このデザイン会社(アクシス)の雑誌を大学生時代から読んでいて、憧れ的なものを持っていたんですが、ちょうど募集をしていて。
さらに両親が車好きだったのもあって車は割と身近にずっとある存在でした。私は車にすごい詳しいわけではないんですけど、こういった雑貨類とかを見るのがすごく好きで。
車が可愛い、好き、おしゃれみたいな感情がずっとあったので、免許も持ってなかったんですけど受けさせていただいて今に至ります。
働かれてみて、車に対する思いに変化はありましたか?

―西田氏
わたしも車好きではあるんですけど、お客さまと比べたら全く知識は追いついてはいなくて、勉強中です。ただ、デザインの視点から見て魅力はすごくあるのかなと引き続き思っています。
ひとまとめに車といっても、イギリスの車に乗ってる方とアメリカの車に乗ってる方ってお客さまの雰囲気がけっこう違うんです。相容れない部分があったりすることも面白いなって思って。
ル・ガラージュに入るまでは「車好き」は「車好き」だと思っていたので、そんなに細分化されてることに対してカルチャーショックのようなものがありました。解像度が上がっていった感じです。
その中でもル・ガラージュはどちらかというと欧州の車メインで扱っているので、改造をいろいろとするよりもオリジナルを大切に乗るのが好きな方が多いんですけど、それもきっと働く場所でお客さまの層も変わってくるんだろうなと思います。
西田さんの思うル・ガラージュらしさとは
―西田氏
入社する前は『本当に車が大好きな、本物の大人たちが集まるかっこいい場所』みたいな印象があったんですけど、『ワッペンが可愛い』とか『なにこれカッコいい!』みたいな感じで入ってくださるお客さまもすごく多いです。

本物の大人たちが集まるかっこいい趣味の店っていうイメージは保ちつつも、もう少しカジュアルに誰でも立ち寄れるような、両方のバランスを取ったお店にできたら一番いいなと。
若い子たちも、将来的に50、60歳になった時にこういう大人になりたいなと想像できるようなお店になれたらいいなと思っています。
ガレージづくりを提案する商品セレクトと、若者が集う新たな試み
どういった視点で商品をセレクトしていますか?
―渡辺氏
なかなか日本では普通には見つけられないような、 来てくださった方が『あ、これ見つけた!』と思ってもらえるようなものを探してくるようにしています。

お客さまの趣味嗜好って結構ピンポイントなんですよね。乗ってる車が違うと、国が違って、車のメーカーブランドが違って、年代も違う。お客さんはやっぱり自分の持ってる車ぐらいの年代、例えば60年代の車に乗ってたら60年代の雰囲気の看板とかポスターを探すわけなんですよ。
車に乗るだけでなく、その国のその時代のガレージをつくりあげていくような楽しみ方も提案ができればいいなと思ってやっています。

「Coffee & Model Cars」というイベントについて教えてください。どんなシーンをイメージされていましたか?
―西田氏
車文化の中でも早朝にみんな集まってコーヒーを飲んで語ったりする文化が元々あるんですが、それをル・ガラージュでもやりたかったんです。でもここは小さなビルですし、車が集まれる環境ではなくて。
そこで「Coffee & Model Cars」を開催しました。実際の車ではなくモデルカーだったらみんなで集まってお話ができると思って。
35歳以下の若い子たちにお気に入りのモデルカーを持ってきてもらって、夏休みの期間数週間展示させていただいて、投票で1番だった人にはル・ガラージュからプレゼント、みたいなイベントをやったんです。
その時に参加してくださった全員にノベルティであげたのがマグカップ制作の第一弾です。
想いを形にしたオリジナルマグカップと、次世代へ繋ぐ未来
TOUKI(ファーストスティング)は西田さんが見つけられたんですか?

―西田氏
そうです、私がWebで見つけました。ウェブサイトにすごい信頼性があったというか、素敵だなと思ったのが最初の印象です。
マグカップの形も色も、エンボス加工のような加工法も選択肢が多くて、制作事例もたくさんあったので想像がしやすかったです。
そんなに多くロット数を作ることがあんまりできないので、小ロットから制作可能っていうのもすごく魅力的でお願いしました。制作もスムーズにいって、ご相談させていただきながらできたので、販売用の第2弾のマグカップも同じところで作ろうと思いました。
デザインは販売用のマグカップとしては初めてだったのでまずはロゴだけで、カラーもシンプルに赤とグレーで作りました。
購入されたお客さまからの嬉しい声はありましたか?

―西田氏
ギフトで選んでいただくことがすごく多いです。メルマガも配信したんですけど、そのタイミングでル・ガラージュのずっとファンでいてくださってる方々から、ポンって注文が入ったりとか。
お取引先の方も2つセットで買ってくださったりとかして、それはすごく嬉しかったです。
あとは海外の方もお土産で買っていってくれたりするので、すごくいいものをつくれたなと思っています。
今後、このお店をどのような場所にしていきたいとお考えですか?

―西田氏
変わらない部分もありつつも、時代とお客さまと一緒に進化していけたらいいなと思っています。
50代・60代のお客さまから、自分が若い時にこのモデルカーだけを買ったんだよねという話を聞くことがあるんですが、もしかしたら同じように10年後、20年後に今の若い方が自分の車を持つことになっててル・ガラージュに遊びに来るかもしれないと思うと、それもすごく楽しみだなと思います。

実際私自身、車が好き、可愛い、かっこいいっていう純粋な気持ちで入社したので。「車ってなんかいいかも」っていう気持ちがあれば、それを自分なりの目線で発信できればいいと思っています。
もし車に対して知識不足だと感じてる方がいらっしゃったとしても、車に対する愛があればどんな角度からでもそれを発信できると思うので、気軽にまずは遊びに来ていただきたいです。

―渡辺氏
今言ってくれた通り、やっぱり次の世代を大切にしていかないといけないので。若い子たちが集まってくれて、すごく楽しそうに話をしているのを見て、こういう人たちがこれからもっと車を楽しんでいってほしいなと切に願うので、常に「Coffee & Model Cars」のような企画は必要だろうなと思っています。
車をいろんな角度で楽しめる場所でありたいと思っているので。もしここに興味を持ってくれる方がいるんだったら、身構えずに声をかけてほしいですね。
