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マグカップをはじめ様々な陶磁器製品・ガラス製品をご用意しています。
陶器への印刷方法は、大きく分けて「上絵付」と「下絵付」の2種類があります。
ファースト・スティングではとくに、上絵付の一種である「転写絵付」を得意としております。
転写絵付は印刷にほぼ個体差を発生させず、大量生産できる印刷手法です。
本記事ではそんな転写絵付について、詳しく解説していきます。
記念品や店舗備品としてオリジナルマグカップやプレートのご発注をお考えの方は、ぜひご参考にしてください。
陶器への印刷方法について
陶器への印刷方法は主に2種類
陶器への印刷方法は、大きく分けて「上絵付」と「下絵付」の2種類があります。
上絵付と下絵付の違いは、絵付(印刷)を施すタイミングです。
陶器には、表面を覆う「釉薬(ゆうやく・うわぐすり)」をかけ、約1,200度の窯で焼き上げる「本焼き」という工程があります。
この工程の後に絵付するか、前に絵付するかが、上絵付と下絵付の違いです。
それぞれ、以下のような特徴を持っています。
印刷方法 | 工程 | 特徴 |
上絵付 | 施釉(釉薬がけ)・本焼きの後に絵付をする |
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下絵付 | 施釉(釉薬がけ)・本焼きの前に絵付をする |
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このように上絵付はデザインの再現性に優れた手法といえます。
マグカップやプレートへの印刷は可能?
絵付の技術を用いれば、マグカップやプレートはもちろん、さまざまな陶器への印刷が可能です。
私たちが日用品店や雑貨屋でよく見るマグカップや食器にも、絵付が用いられています。
なお昔は、職人の方が陶器一つひとつに対して筆を使い、手作業で絵付する方法が主流でした。
現在でも、手作業で絵付されている陶器はあります。
しかし高度経済成長期の頃から、同じ製品の大量生産が求められる場面が増えてきました。
こうした場面において、手作業での絵付は仕上がりに個体差も出やすく非効率なため、そこで登場したのが「転写絵付」という印刷手法です。
ここからは転写絵付について、詳しく見ていきましょう。
陶磁器業界に伝わる「転写絵付」とは
転写絵付とは、「転写紙」に印刷をしてその転写紙を本焼き後の陶器に貼り付ける印刷手法です。
一から筆で絵付するのではなく、印刷に用いる版を作りその版で転写紙を作成し、その転写紙を用い職人が絵付します。
これにより、個体差のほぼない陶器を、大量かつスピーディーに制作できるのです。
転写絵付の工程をまとめると、以下のとおりです。
1.無地のマグカップ(陶器)を焼き上げる
2.柄に対応した版を作成する
3.②の版を用い、色ごとに転写紙に柄を刷る(シルク印刷という手法)
4.無地のマグカップ(陶器)に、③の転写紙を貼り付ける
5.約800℃の絵付窯を通し、転写紙の柄をマグカップ(陶器)に焼き付ける
6.完成!
絵付のあとに約800℃での焼き上げを行うため、転写紙の絵具は表面の釉薬に馴染み、印刷がすぐに取れてしまうといったこともありません。
転写紙を使った転写絵付の仕組み
ここでは転写紙を使った絵付の仕組みについて見ていきましょう。
転写紙は、孔版印刷の一種である「シルクスクリーン」という方法で刷られているのが一般的。
まず転写紙に印刷された絵柄を、はさみで切り分けます。
次に、切り分けた転写紙を水またはぬるま湯に浸します。
すると転写紙の糊が溶け、台紙から剥がれます。
剥がれた転写紙を、シワにならないようマグカップやお皿などに貼り付けます。
こうして職人が手作業で絵付したマグカップやお皿を、絵付窯に入れて約800℃の高温で絵柄を焼き付けます。
すると貼り合わせた位置に絵柄が密着し、印刷が施されたマグカップやお皿が完成します。
印刷面は平らに仕上がり、発色性が良くさまざまな色の表現が可能です。
転写絵付でできること
転写絵付を用いると、個体差のほぼない陶器が大量に生産できます。
熟練した職人であれば、1日数百個という数の陶器に絵付できます。
1日500個、5日2,500個、10日で5,000個といったペースで作業することも少なくありません。
1万個以上の発注をいただいた場合は、複数の職人で作業にあたることが一般的です。
また転写絵付は、平面はもちろん、カーブのかかった曲面にも印刷可能です。
転写紙のシートは、温度によって伸び縮みする性質を持っています。
そのため曲面に印刷する際は、台紙から剥がす際にお湯につけたり、陶器本体をあたためたりして、シワなく貼り付けられるよう調整します。
大きな印刷を曲面に施す場合、転写紙のシートを分割して貼ることもあります。
このように、職人の工夫と技術によって、精度の高い転写絵付が実現しているのです。
マグカップの側面への印刷
転写絵付は、マグカップの側面への印刷に適しています。
基本的にセロテープをしわが寄らないような形で貼れるような面には、問題なく印刷が可能です。
底がすぼまっているような丸みのあるマグカップでも、転写紙の伸縮や分割での貼り付けといった方法を駆使してキレイに印刷できます。
よりオリジナリティを出したい場合、転写絵付ならマグカップの持ち手(ハンドル)への印刷も可能です。
カップの内側や内底にも印刷可能
転写絵付を用いれば、器の内側や内側の底面にも印刷が可能です。
このように少し変わった場所へ印刷すれば、以下のとおりオリジナリティあふれるデザインが実現可能です。
マグカップの内側の飲み口を一周するようなライン
飲み物を飲み進めると見える内側の模様
底面のワンポイントロゴ など
たとえばラーメンどんぶりの雷紋のように、個性的な模様を内側に印刷することもできます。
外側以外にも印刷できれば、デザインの幅が広がりますね。
プレートやグラスにも同じ技術で印刷
転写絵付を活用すれば、マグカップだけでなく以下のような陶器にも印刷が可能です。
プレート
深皿
グラス
小鉢
どんぶり など
このように幅広い陶器に対して印刷できるため、アイデア次第ではおしゃれで個性的なオリジナルアイテムの作成も可能です。
まとめ
転写絵付の特徴やメリットについて解説しました。
転写絵付を用いれば、幅広い色やデザインの中から数千個単位のご発注も可能です。
高い品質と製造効率の高さを兼ね備えた転写絵付による印刷は、さまざまなお客さまのご要望を叶えるのに適した手法です。
ぜひご希望の色や形、デザインなどをファースト・スティングでお聞かせください。
お客さまの思い描く陶器の制作をお手伝いいたします。
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